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サッカーが好きだ。好きなあまり人間関係のバランスや組織図をサッカーで例える癖がある。

例えば、学校で働く社会人1年目の自分にとって、動き方の理想は、「汗かき役」だったりする。さまざまな先生がやりたいことの補助、動けない部分があれば補填する。

あくまで1年目の自分の動きであり、立場が変われば役回りも変わるのだろうけれど、そんな形で走り回るのが性に合う気がしている。

先回りして考えて動くあまり、取り越し苦労に終わることもある。ただ、万が一のために空いたスペースは埋めて、ピンチの事態は作らないように動く。それは普段の動き方や授業作りでも意識しているポイントだ。

オシムが提唱した「考えて走る。」 組織の潤滑油、水を渡す人。当時ジェフで活躍した羽生直剛に見えない部分でどれだけ考えて動くかが、社会人で問われていると改めて感じる。

木村元彦の「オシムの言葉」を改めて読んだ。ジェフや日本代表監督時代の本人の言葉や選手たちへのインタビュー、紛争のなか監督を務めたユーゴスラビア代表監督時代の話も綴られている。

オシムの言葉も印象的だが、求められる戦術や動き方を、一人の選手になった気持ちで自分の立場と置き換えて考えながら読むのも面白かった。