きおくのたな

思うがまま、日常のことを書き留めていきます。

カテゴリ: 活動報告

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ご無沙汰しています。新社会人になり、1か月ほどが経ちました。

僕は、「先生」として働いています。大学後半は、「書く」ということに関心を抱き、さまざまな方にお世話になりながら動いていましたが、大学入学前から、関心を持っていた教育現場で仕事をすることにしました。

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さて、卒業や就職という節目で振り返りを記さなかった僕が、このタイミングで記事を書こうと思ったことには理由があります。

皆さん、「soar」というWebサイトはご存知でしょうか。

「soar」は、人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていくメディア。これまでには、障害やLGBT、うつ病などさまざまな要因を抱えながらも、ポジティブに可能性を示し続ける人々のインタビューやニュース記事を発信してきました。
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そんな「soar」は、全国取材費・サイトリニューアル費を募るクラウドファンディングを開始。現在、目標金額の半分となる125万円を集めていますが、このクラウドファンディングは、目標金額を達成しないと1円も頂くことが出来ないチャレンジとなっています。

これまでの「soar」のインタビュー記事は、「soar」編集長の工藤瑞穂さんが貯金を切り崩しながら、関東圏や東北、関西で取材を行ってきたもので、より良い情報を全国に取材し、多くの人々へ届ける費用、そしてよりサイトを使いやすくするための改修費用として資金提供を募っているのです。

僕も記事の執筆で「soar」に携わっているのですが、関わった経緯も含めて「soar」には強い思いを持っています。
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僕の弟は、「自閉症」という発達障害を持っています。4つ年の離れた弟は、今年特別支援学校を卒業しましたが、普段私たちが会話を行うように、言葉を交わすことが出来ません。つまり、発語を行うことが出来ない。

家の手伝いもしてくれますし、とても気の利く優しい子です。ですが、言葉や認知といった部分に発達の遅れがあり、障害を抱えています。

僕自身が、彼が「自閉症」だということを知ったのは、小学生の頃ぐらいだったかと思います。小学生・中学生のうちは、何も考えることなく、過ごしていました。

意識して考えるようになったのは、高校生頃からです。進路について考えるときに、自分がどう飯を食っていくか、家族をどう食わせていくかを未熟ながらも考えるようになり、弟は将来働けるのか、誰が面倒を見るのか、両親は弟のサポートをいつまで行うことが出来るのか、そんな先の見えない不安に悶々と。

将来に対して、そして将来の弟の存在を重荷に感じていたのも事実です。

大学入学後も、なんとなく安定しているし、食いぱっぐれがなさそうだし、自分の環境で経験したことを子どもたちに伝えられるという点で、教員を志望していましたが、時折将来に対して不安を感じることがありました。
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そんななか、大学在学中、インタビューやライターの記事執筆を経て、「書く」ということに楽しみを見出すようになり、「学校」という狭いコミュニティに閉塞感を抱いていた自分が、能動的に踏み出していける場を見つけ、水を得た魚のように飛び回りました。

その過程で工藤瑞穂さん、モリジュンヤさんと出会い、さまざまな媒体に導いていただき、「書く」ということを教わるなかで、「soar」で書く機会を頂きました。

さまざまな題材を記事にしていくうちに、生まれたときからの境遇、以前であれば足枷と感じていた部分を、オリジナルの武器に変え、記事に出来るようになり、1人で抱えていた過去や環境が、誰かの心を動かすのだとも気づくことも出来ました。

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マジョリティではなく、一人間として生きる楽しみを見出させてくれた方々が、手を積み重ね、作り上げる「soar」。その今後に何よりもワクワクしているのは僕であり、強く貢献したい、そして能動的なサポーターでありたいと強く願います。

障害のある者を家族に持つ当事者からすれば、せっかく生まれたこんな大きなムーブメントを絶やしたくないとも。

「soar」のチームは、ファミリーのようなゆるく、温かな空気感を持っています。記事もそうです。

「soar」で掲載される1つ1つの記事に描かれた物語は、誰かの人生に新しい色を加えるものであり、 踏み出す勇気であったり、認める1歩であったり、過去を受け入れたり何らかのアクションを生み出すものだと感じます。
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1つの家族から生まれた思いは、数々の出会いを経て、1つのチームに結ばれ、多くの物語をまだ知らぬ人々へ届けようとしています。

ありのままの姿を否定せず、必死にトライする人たちの声を届けようとする「soar」のクラウドファンディング。

もし良ければ、僕への就職祝いとしてでも少しでもご支援頂けないでしょうか。またクラウドファンディングの情報をSNSで拡散して頂けると非常に助かります。

支援や拡散のページはこちらから。よろしくお願いします。 


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人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていくメディア「soar」でライターを始めました。

「soar」は、構想段階からお話を聞いていたメディアであり、スタートしてからもずっと追いかけていた媒体でした。

特徴的なのは、記事の全てが「自分事」として語られていること。「私はこう思う」、「私はこんな環境で育ってきた」というように、単なる紹介記事ではなく、どの記事も丁寧に想いが編み込まれています。
ポータルサイト
「soar」で初めてとなる記事は、「体験談が助けになる――発達障害のある子どもの子育てを支援するポータルサイト 「LITALICO発達ナビ」がオープン」というもの。

 「LITALICO発達ナビ」とは、株式会社「LITALICO」がスタートした発達障害のある子どもや、子育てを行う家族をサポートするポータルサイト。

 子育てに関する悩みを気軽に質問・相談できるQ&A機能や、親御さんが子育ての体験談を綴ったコラム記事を通して、発達障害のある子どもや発達が気になる子どもの子育てのための情報を網羅することが出来るようになっています。
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今回の記事では、発達障害のある者、発達障害の子どもと暮らす家族、そして発達障害のある人と関わる人たちとの自分自身の関わりが生かされたように感じています。

発達障害を「知らない」人たちの発達障害のある人に対する目や行動は、罪がないとは分かっていても厳しいものがあり、発達障害のある家族と暮らす人々にとっても辛いものがあります。

発達障害のある子どもを産んだ自分を悔んだり、情報を「知らない」からこそ子どもを責めてしまう親御さんであったり 。

不安や困難に苦しむ当事者たちに確かな視野を開く情報が届けば。今回の「LITALICO発達ナビ」は、そんな方々が情報を手に入れる媒介として、大きく機能すると感じています。 
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「soar(ソア)」は、 人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく活動です。様々なかたちで発信していくことで、同じ願いを持つ人たちが集う場を生み出します。誰もが自分の持つ可能性を活かして生きていける未来を願って。

僕のお気に入りの「soar」の言葉です。

人の持つ可能性が広がる瞬間を発信することで、集いの場が生み出され、可能性に満ちた未来が構築されていく。

その過程の一端を「soar」の一員として担っていけることに喜びを感じながら、届けたい想いを持つ人々の力となれるように尽力していきたいと思います。 

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2月6日・7日と宇多野ユースホステルで行われた「京都わかもん会議」に参加してきました。どんなイベントなのか詳細は、担当したこちらのリリース記事から。 

仲良くしてくださる京都界隈の方々との御縁から、今回は特別招待枠ということで、普段行うライターとしての情報発信についてお話もさせて頂きました。

「京都わかもん会議」は、24時間語り明かすということで、夜9時から開催の「ナイトセッション」が目玉企画の1つなんですが、分科会の発表に魂込め過ぎて、10時半就寝の6時起きという健康体ぶりを発揮してしまいました、すいやせん。

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肝心のお話の部分では、30~40人ぐらい、この部屋が人でいっぱいになるぐらいには集まってくださいまして、感謝感謝でした。物まねすればドッカン、ドッカンで気持ち良かったです。

「情報発信が大事!」というのは、みなさん分かりきった事実だと思ったので、1人の大学生がなぜ発信側に立とうと思い、どんなことを意識しながらこれまで動いてきたのか、過程の共有をさせていただきました。
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色鮮やかかつ丁寧にファシグラして頂き、話した内容も分かりやすいかと。担当してくださったタオルさんに感謝感謝ですね。

本当にいろんな方とお話させて頂けて、なおかつ「マチノコト」をご存知の方や「書く」ということに関心のある方が多く、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

振り返ってみると、「京都わかもん会議」のテーマは「クスブリスト」だったんですが、僕的にはどんどん燻ればいいんじゃないかと思います。

素敵な人たちとの出会いやお話を燃料に煙出しまくって、灰を出しまくり、皆さんのおかげでほんとにふかふかな土の上で楽しくやれています。

素敵な人とのお話を燻しの材料にして、自分なりの風味を出していけば良いんじゃないかなと思います。僕も、今回の機会や先輩方が与えてくださる御縁に身を委ねて、どんどん煙出してます。

火の出し方は、線香花火のような繊細かつ優雅に出す人もいれば、豪快に勢いのまま着火させていく人もいる。でも単に火を出すだけではなく、そこにどれだけ自分の風味を加えていけるのか。

周りの人や取り入れるもので変わる風味、そこに個性が出るんじゃないかな。

この2日間を機に140人がどんな風味を出していくのか楽しみにしながら、レポート記事作成していきたいと思います!
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この2日間に、お話してくださった皆様、お話を聞いてくださった皆様、ありがとうございました!

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新しく誕生した名古屋の地域メディア「アイデンティティ名古屋」で、素敵なご縁を頂き、記事を書かせていただけることになりました。

  • 穏やか、かつ豊かな時間を過ごさせてくれる空間。コーヒーとカレーの美味しい新栄「パルル/parlwr」| IDENTITY名古屋

  • もともと女性誌であったり、おしゃれ系雑誌を読むことは好きだったので、カフェやイベント、美味しいお酒を飲む場所を、紹介する側に、ライターとして参加できることは、本当に嬉しいですね。

    年齢を重ねるなかで、友人や知人が、素敵なお店の運営側に周ることも増えており、彼らの魅力を広める力添えを、今後も記事を通して、行っていきたいと思います。
    東京いい店やれる店
    僕が好きな本の1冊、「東京いい店やれる店」。

    以前にも著書を紹介した中村貞裕さんも、これを読んで、いろんな店を周ったんだそう。1~2年前に「良いな~。」と感じたものを、自分の街で、自分なりに、自分が魅力を感じる人たちと、出来るって嬉しいなーと改めて感じます。

    日々学ばせていただくことばかり。新しく出来たシティガイド「IDENTITY名古屋」、ぜひご覧ください。 
     

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